はじめに
この記事はこんな人向けです。
- プラントエンジニアリングという仕事はわかっているが、どの会社にいこうか迷っている。違いもよくわからない
- 専業という言葉があるが、どういう意味か。また、専業3社とはなにか知りたい。
この記事を見ると以下のことがわかります。
- プラントエンジニアリング業界の概要がわかる
- 専業・専業3社がわかり、就職活動に生かせる
筆者は
- 国立大学の工学部、国立大学院の工学部を卒業し、プラントエンジニアリング会社に就職してやく7年たちます。
- その中には、中東への長期出張(半年間)やアジア・欧米への短期出張が幾度となくありました。
- 結果として、プラントエンジニアは悪くない仕事だと思っています。
プラントエンジニアリング専業とは
プラントエンジニアリング専業とは、その名の通り、プラントエンジニアリングを主な生業としている会社のことです。その他の会社は主な生業が他にあり、そのひとつとしてプラントエンジニアリングの部署がある、という形式をとっています。例えば、重工などのメーカーや製造業などは、その中の一部隊として、プラントエンジニアリング部隊があります。これらは、専業とはいいません。では、具体的に何が異なるかというと、以下かと思います。
- プロジェクト遂行能力
- 海外プロジェクトでの勝率
- 独自の調達ルート
これらは、つまり、長いことプラントエンジニアリング業をやってききたことによる、経験値と理解できます。ずっとプラントエンジアリングを専業として行ってきたために、様々なノウハウがたまっていきます。まず、プロジェクト遂行能力ですが、プラントを建設するプロジェクトは、期間が厳密に決まっており、それまでに業務を完了させないと、多大な違約金が生じます。そのため、様々な、ノウハウが各専業で存在するでしょう。
次に、海外プロジェクトでの勝率です。各専業は、日本国内はもとより、海外でのプラント建設プロジェクトも手掛けています。当然、日本国とは異なる人種、宗教、文化の中でプロジェクトを成功させるため、国内ので当たり前だけでは進められません。そこで、各社主要な国に支部があり、かつ、その国のエンジニアを抱えています。また、日本にいる社員も各国に出張することがおおく、経験豊かでタフなエンジニアがそろっています。もちろん、専業でないから、つまらない、ということはありませんが、専業故のノウハウと誇り?のようなものがあるのです。
最後に独自の調達ルートでしょうか。プラントを作るには、規模にもよりますが、大規模な設備が必要であることが多いです。当然、その買い物には多くのお金が動きます。そんな大量買いですから、量による値下げや、様々な交渉が存在します。その中で、利益を最大限に確保するため、独自の調達ルートが存在します。
プラントエンジニアリング専業3社とは
専業3社とは、ずばり、日揮、千代田化工建設そして東洋エンジニアリングです。これらは、多くの国々で大規模なプロジェクトを手掛けてきており、その専業としての実績は群を抜いています。また、3社の中でも規模が異なり、現在市場で一番存在感があるのは日揮でしょう。LNGを強みとしており、他にも、中東などで多くの実績を誇る商売上手な会社です。次に千代田化工建設。こちらは非常に残念なことに、近年東証2部に降格していましました。アメリカにおけるプロジェクトの失敗が原因です。しかし、三菱系の財閥に属しており、現在そのもとで再建中です。最後に東洋エンジニアリングです。こちらも、残念なことに、会社存続が非常に危うい状況です。近年のアメリカにおけるプロジェクトで大きな損失を出しています。
これらを見ると、専業という商売がいかに難しいかがわかります。
プラントエンジニアリング専業3社とその他の違い
それぞれの違いですが、以下のURLが良くまとまっています。私からは、実際に専業に勤めているものとして、の所感を書いておきます。
日揮
体育会系
めちゃくちゃ働く
給料はめちゃくちゃいい
鋭いエンジニアが多数おり、抜け目ない(商売上手)
横浜なのでどこかあか抜けている
千代田化工建設
若干変わっている人が多い
体育会系ではない
社員同士の仲が良い
鋭いエンジニアが多数いる
横浜なのでどこかあか抜けている
東洋エンジニアリング
のほほんとしている人が多い
体育会系ではない
風通しが良い
鋭いエンジニアが多数いる
千葉なので、3社の中でもすこし仲間外れか
まとめ
この記事では、プラントエンジニアリングの専業3社について紹介しました。どうでしたでしょうか。
皆さんの就活の参考になれば幸いです。
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