エンジニアとして世界で活躍するために-工学部という選択肢-
この記事はこんな人向けです。
- 現役高校生で工学部にはいりたい、もしくは、現在工学部にいる人
- 「工学部を卒業したらどのような職業につくだろうか」という漠然とした疑問をもっている人
- エンジニアとして世界で活躍したい人向けに、そして、その中のプラントエンジニアという職業について知りたい人
この記事を見ると以下のことがわかります。
- 工学部卒業あとの就職先
- エンジニアとして世界で活躍できる仕事
- プラントエンジニアという仕事
筆者はこんな人
- 国立大学の工学部、国立大学院の工学部を卒業し、プラントエンジニアリング会社に就職してやく7年たちます。
- その中には、中東への長期出張(半年間)やアジア・欧米への短期出張が幾度となくありました。
- 結果として、プラントエンジニアは悪くない仕事だと思っています。
工学部という選択肢
文科省の資料によると、国立大学における工学系志願者数割合は、昭和の終わりから平成24年まで、おおよそ25%前後で推移ししている。平成25年からは、上昇の傾向にあり、平成27年には28%まで達している。公私立大学における工学系志願者数割合は、同期間では、12%から多いときで22%、平成27年には16%であり、平成20年から上昇傾向。その中で、国公立私立ともに、工学系修士の志願者割合は、増加傾向にあり、平成12年から平成27年までは、おおよそ45%付近を推移している。
これらから、工学部への志願者は、受験生のうち1/5程度、工学系修士は受験生のうち1/2ということがわかる。高校での理系の数を見てもわかると思うが、全体的に少数と思っていい。しかし、工学部の理系修士に行く割合は、おおよそ半分と多い。このことから、「理系工学部」というだけで、人数としてはかなり少ないということだ。また、理系修士を修了した私の感覚だと、理系修士というのは、ある種の資格ととらえている。そのため、就職活動の際には、文系就活でよく聞く、100社受けました、などということはめったにないだろう。私は20社あまりで、これでも多いほうだ。中には大学推薦を使用し、1-2社くらいしか受けないものもいる。
理系工学部という選択肢は、就職、という観点では、悪くないように思う。実際に私は、家が貧乏だったので、就職率が高くて高収入という理由で、理系に進んだといってもよい。理系工学部はおすすめの学科である。一方、理系といっても自然科学系(数学や理学といった学問)はあまり就職先がない印象があるので、これはちょっと注意することだ。詳しくは、各大学のHPを見てもらうとわかる。
工学部の就職先
各大学のHPに掲載されているが
メーカー(総合):日立、ソニー、東芝、シャープ、NEC。。。
メーカー(機械):三菱重工、川崎重工、IHI。。。
メーカー(自動車):トヨタ、本田、日産。。。
情報:ヤフー、楽天、NTTデータ、任天堂、ソフトバンク、マイクロソフト。。。
建設:大林組、大成建設、日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリング。。。
これらは筆者の母校のHPからの抜粋だが、実際筆者の修了時には、大学推薦でトヨタや重工、建設会社があり、これらも成績が優秀であれば、高い確率で内定を確保できた。私は利用しなかったが、選択肢が広がるという意味でよいだろう。ここからも、理系工学部はおすすめである。
工学部の就職活動-実経験から-
私が大学生のときに実際に就職活動をしていた時の、就活軸は以下のようなものであった。「世界で活躍でき、かつ、規模や影響力が大きい仕事で、かつ、理系の人しかできない仕事」。これを考えた理由は、まず、英語が得意であったので、それを生かせるものが良いと思ったこと。理系学生は大抵英語が苦手で、そこで、差別化できると考えた。次に、規模・影響力だが、工学とはモノづくりであり、有史以来、人間はモノをつくって、生活の質を向上してきた。現代のモノ作りは多種多様であるが、人々の生活を大きく変えるほどのモノづくりをして社会貢献がしたい。そして、どうせモノづくりの会社にはいるなら、モノを作る人(中心のひと)になりたいと考えていた。
実際の受験企業は以下だ。
- プラント業界:日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリング、JFEエンジニアリング、日鉄エンジニアリング、重工系のエンジ会社
- エネルギー業界:INPEX、JAPEX、JX
- 海運業界:日本郵船、商船三井、川崎汽船
- 道路業界:NEXCO、首都高速
- 商社:伊藤忠
最終的には、私はプラント業界を選択した。第一志望だったことと、就活をしていく中でやはり、就活軸を満たすためには、ここが最適と思ったためだ。各業界を受けてみての感想や所感は別でまとめることとする。次回記事から、プラントエンジ業界の概要と就活で得た情報を記載する。